タオバオとはどういったサイトなのか?
2021年11月14日
そもそも「タオバオ」って?
タオバオの特徴
タオバオなど、中国仕入れサイトから直接購入はハードルが高い?
商品購入までの流れ
仕入れサイト「タオバオ」から直接購入するリスク
商品購入時の注意点
①粗悪品の可能性
②日本に送れない商品もある
③電化製品
タオバオから仕入れるには「輸入代行業者」の利用がおすすめ
タオバオはますます身近になってきている?
そもそも「タオバオ」って?
本題に入る前に「タオバオ」についてまずは説明します。
タオバオ(淘宝網)はアリババ・グループによって2003年に設立された一般消費者同士の取引ができるプラットフォームです。
実は中国全体のオンラインショッピング市場の約80%がタオバオで取引されており、まさに中国最大のオンラインショッピングモールと言えます。
タオバオは漢字で「淘宝」と書きますが、それは見つからない宝物はない、売れない宝物はないという意味です。
実際にタオバオでは10億点以上もの商品を取扱っており、タオバオにないものはないと言われています。
タオバオ
タオバオの特徴
中国の代表的なショッピングモールはアリババなどもありますが、「タオバオ」との違いとは一度に仕入れることができる個数です。
タオバオはアリババと比べて値段は少し高いですが、小ロットから購入できることがメリットです。アリババは値段が安い分、数量もそれなりに購入が必要ですが、タオバオは1個から購入ができるので余計な在庫を抱える心配が要りません。
タオバオなど、中国仕入れサイトから直接購入はハードルが高い?
仕入れというと仕入れサイトから直接購入することが多いと思う人もいるでしょう。
確かに国内での転売ビジネスであれば、直接Amazonや楽天などのECサイトから購入ができるでしょう。ですが、中国から商品を購入する場合、仕入れサイトから直接購入することはハードルが高くなります。
中国の仕入れサイトから商品を購入する場合、
中国の銀行口座を用意する
アリペイという決済サービスの登録
が必要となりますが、これらは中国在住でないと実現ができません。
商品購入までの流れ
タオバオに出店している業者は中国の企業です。
ですので、海外発送に手慣れている企業はほとんどありません。
日本で考えると楽天市場を思い出すと良いかも知れません。
「中国向けの発送はこちら」「アメリカ向けの発送はこちら」と書かれたページを私は見たことがありません。
タオバオで出店している企業も同様ですね。
では、どうやって発送して貰おうかというと輸入代行業者へ依頼するのがオススメです。
輸入というのは通関手続きも含めてですので、プロに任せる必要があります。
手順はかんたんで通販の買い方と同じです。
タオバオで商品を選ぶ
輸入代行業者にURLを指定して、数量、色等の情報を指定して注文
輸入代行業者が検品、発送をおこなう
あなたの自宅に商品が届く
これは値段次第でお試しをしてみたくなりますね。
いろいろな輸入方法はあるのですが、まだまだ分からない部分がある中国とのやり取りを考えると、私としては輸入代行業者へまるっとお願いをする事をオススメします。
タオバオを使って輸入しようとするのは、すでにビジネスとしてしっかり動き出しているという事。
取り扱いできる商材も大幅に増えます。
まずは手軽に輸入代行業者を利用して、あなたのリサーチ時間などにあてる。
こういったスピード感を持って仕事が進めることができます。
仕入れサイト「タオバオ」から直接購入するリスク
以前、中国輸入のリスクについて下記の記事でご紹介しました。
中国輸入のリスクを並べてみて思った事「やらなきゃ損じゃない?」
「中国輸入をやってみたい。 でも、どんなリスクがあるかわからないし、始めるにしても…
中国輸入の3つのリスク
言葉の壁
日本に仕入れ商品が届くまで商品状態を確認することができない
中国輸入の手続きがとても複雑
中国輸入ビジネスはインターネットで行うため、直接中国へ行って仕入れることはほとんどありません。そのため、中国輸入ではタオバオのようなネットショップが仕入れサイトとしてよく利用されています。
しかし、タオバオは個人が出品できるサイトなので、残念ながら質の悪いものを販売している人もいます。直接購入の場合、粗悪品を仕入れてしまうと、すべて自己責任で対処する必要があるので、なかなかの労力を要します。
また、タオバオでは出品者によってレスポンスの速さに差が出てくるので、レスポンスが遅い出品者とやりとりする場合はストレスに感じることがあるでしょう。
商品購入時の注意点
サイトのデザイン等は非常に見やすく、通常のネットショッピングのように見えます。
しかし、外国からの輸入という事はしっかり覚えておく必要があります。
大きな注意点としては以下のもの。
粗悪品の可能性
日本に送れない商品もある
電化製品
念のため一つずつ見ていきましょう。
①粗悪品の可能性
タオバオの一番の利用者は国内の中国人です。
商品の質もかなり上がってきましたが、まだまだ混合玉石です。
あまりに安すぎるものなどは、少し調べる等はしたいですね。
②日本に送れない商品もある
個人では輸入ができないものもあります。
例えばですが、以下のようなもの。
食べ物
土・特定の植物
化粧品など直接肌につけるもの
気を付けたいですね。
③電化製品
法律的に問題があるものもあります。
たとえばモバイルバッテリーの発火で問題となったPSEマーク等ですね。
2019年2月1日より法改正でPSEマーク対応の商品でないと販売ができなくなりました。
ヨドバシカメラなど大手家電量販店でも急ピッチで在庫を出していたのを覚えています。
自分の得意分野以外はしっかりしたリサーチをしたいですね。
タオバオから仕入れるには「輸入代行業者」の利用がおすすめ
中国仕入れサイトから購入するリスクを避けるためには、中国輸入代行業者の利用がおすすめです。
中国輸入代行業者は、文字通り輸入を代行してくれる会社のことです。タオバオの出品者と直接のやりとりでは基本的に中国語しか通じませんが、輸入代行業者であれば問題なく日本語が通じるので言語の壁がありません。
基本的に輸入代行業者は以下の業務を代行してくれます。
注文を確認し、仕入れサイト(タオバオなど)から商品を購入
代行業者の事務所に届いた商品を検品
商品の質に問題がなければ、日本の住所へ発送
そのため、代行業者を利用することで、タオバオで商品を探し、商品URLを代行業者に連絡するだけで商品を購入することができます。
中国輸入代行業者を利用すれば中国輸入のリスクについてはすべて解消ができるということですね。
しかし、商品の代金や送料以外に「代行手数料」が発生します。
また、この代行手数料は代行業者によって様々なので、よく調べてから代行業者を選びましょう。
ちなみに、輸入代行業者イーウーマートでは。代行手数料は無料です。
初めて商品を購入する出品者とは、SNSを使って実際にやり取りを行い、その際に価格、数量、納期を確認して信用できる出品者かどうかを判断しています。その時にやり取りに違和感を感じる出品者については会員様にすぐに連絡を行っています。
タオバオはますます身近になってきている?
先日、タオバオについて以下のニュースがありました。
株式会社メルカリは、越境ECのインフラ構築サポートを提供するBEENOSグループの協力のもと、中国で最大のECプラットフォームを運営するアリババグループのCtoCマーケットプレイス「淘宝(タオバオ)」およびフリマアプリ「閑魚(シェンユー)」と連携し、中国における越境販売を開始いたします。
「淘宝」または「閑魚」上で中国のお客さまから注文が入ると、BUYEE公式アカウント※が「メルカリ」上の商品を代理で購入し、検品・梱包後、中国のお客さまへ発送します。「メルカリ」の出品者は、これまで通りの配送方法と配送料でのお取り引きが可能です。
※BUYEE公式アカウントは、BEENOSグループが運営する代理購入用アカウントです。
2021.3.1
https://about.mercari.com/press/news/articles/20210301_taobao_xianyu/
このように、今まではタオバオは中国のオンラインショッピングサイトで、国を超えて一般消費者がタオバオから商品を購入することがあまりありませんでした。しかし、メルカリとの連携によって、タオバオはますます一般消費者にとっても身近なサイトになってくることでしょう。
今後はタオバオは中国輸入のための仕入れサイトという存在だけではなく、輸出するための販売サイトとしても近い将来認識されるようになるかもしれません。